いずれも。

あれもこれも、いずれも必然。

【3月のライオン】ボクにはいじめに立ち向かう強さなんかなかった。

ボクにはいじめられた経験がない。
 
学校では目立たない存在で、何かされてもやり返せなさそうに見えるから、何度かいじめの標的になりかけたことはあったんだけれど、いつもそばにいる誰かが助けてくれた。はじまりそうないじめをとめてくれる人がいたのだ。
 
そうやって自分は人にかばってもらっていながら、ボクは誰かがいじめられているのを見ても素通りしてしまっていた。「いいかげんにしろよ!」と心の中では何度も叫んでいたけれど、けっきょく実際に口に出せたことは一度もなかった。
 
こんなことを急に考えてしまったのは、3月のライオンでいじめがテーマになっていたからだ。
 
 
後悔なんてしないっっ  しちゃダメだっ
だって私のした事はぜったいまちがってなんかない!!(3月のライオン)

いじめから友達をかばったら、自分がいじめの対象になってしまうというのはありがちだけど、主人公桐山の友人ひなちゃんがまさにその境遇に陥ってしまった。でも、泣きながら後悔なんかしないと言い放つ姿にもう涙腺やられっぱなし。

 

いじめを見過ごして罪悪感から目をそらせば、こんなツラい思いをせずにいられるのにな。なんでこんなにまっすぐでいられるんだ?ボクにはできなかったその素直すぎる尊い行為を見せられて、なんだか胸が熱くなってしまった。

 

 

すげぇ勇気だ!!大人にだってめったに出来る事じゃねぇ!!お前はすごい!!
俺の自慢の孫だ!!お前は何ひとつ間違っちゃいねぇ!!
友達を助けたんだ!!胸をはれ!!(3月のライオン)
これはひなちゃんが友達をかばったことを聞いたじいちゃんの言葉。こんなことを言える親は実際にはなかなかいないだろうな。余計な正義感を振りかざすなとか、いじめられる側にも問題はあるとか、色々理屈をこねて、突き放すことのほうが多いんじゃないだろうか。周りが敵だらけで孤独を感じるとき、こんなふうに力強い言葉をかけてもらえたら、どんなに救われるだろう。

 

いじめを目のあたりにしてどう対処するかを迫られる機会はもうなさそうだけど、親として向き合う機会はいつか訪れるかもしれない。そんなとき、こんな力強い肯定の言葉をかけられる親になりたいな。

 

残念ながらボクの影響を受けたら、コドモだっていじめに立ち向かう勇気は持てなさそうだけど、それはしょうがないよなぁ。自分ができなかったことをやれ!なんて言えないし、そんな簡単に正しいと信じることを貫けるほど単純な問題じゃないだろう。時には人の命さえも奪ってしまう問題なんだから。

 

なんで人間っていじめをなくせないんだろうなぁ。