いずれも。

あれもこれも、いずれも必然。

大勢の前で大声で叱責したら、人は壊れていくんじゃないだろうか。

同じフロアで仕事をしている若手社員の1人が会社を休みがちになっている。頭痛がする、時々気分が悪くなるという症状を訴えていて、病院に行ったけれど、特に悪いところは見当たらないらしい。
 
ボクにとっては直接の部下ではないけれど、どうしても気になって声をかけてみた。
 
「医者には一週間ぐらい休養したほうがいいって言われたんですけど、そんなに休んでいられないし、まぁ、普通に出てこれたのでまぁいいかなって」
 
ホントに大丈夫か?まぁいいかなじゃないだろ。そう心配していたら、翌日、彼は会社を休んだ。彼の上司A課長に確認したところ、身体に異常が見当たらないから、心療内科に行くと言ってたとか。
 

いや、あっさり言ってるけど、それは大変なことだろう。なぜ、彼がそんな状態に陥ってしまったのか、ちゃんと向き合って可能性を探るべきじゃないか?と思っていると、A課長は彼に直接指導している先輩社員Bさんのやりかたにマズさがあるのでは?と言い始めた。

 
ボクは何かが起こったとき、まず人のせいにする人がとにかくキライだ。
 

「このまえかなり厳しく彼の仕事に対して指摘してるのを見てたけど、あの後かなり彼はヘコんでたらしいよ?」

 

まず、自省することを促したくてボクはA課長にそう伝えた。つい最近、彼がA課長にかなりきつく、フロアに響き渡るような大声で叱責されているのをボクは目撃していたのだ。まぁ、あの状況だから、ボクだけではなく、フロアにいた全員が目撃したんじゃないだろうか。

 

「アレは淡々と指摘してただけ。あれでヘコんでるようでは何の仕事も任せられない」とA課長は相当不満げに言い放った。

 

確かに彼は精神的に脆すぎるだろう。でも、大勢の前で叱責して屈辱感を与えるのが正しいやりかただとはボクには思えない。それをちゃんとわかってもらえないかぎりは、A課長は淡々と指摘しているだけと言いながら、人を壊していってしまうのかもしれない。

 

彼は明日の朝出社するだろうか?どんなふうに接するのがいいんだろう?イヤならやめればいい、という究極の理屈はあるけれど、せっかく何かの縁で同じフロアで仕事をしている仲間に対して、ボクはそんなふうに割り切ることはできない。

 

綺麗事だと言われたとしても、大変なことは多かったとしても、少しでも楽しく仕事ができるよう、自分がやれることを見つけていきたい。