いずれも。

あれもこれも、いずれも必然。

奈良にうまいものなしって言ったのは、ディスりたかったからじゃないらしい。

奈良にうまいものなしって誰が言い出したんだ?

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奈良写真、無料。


通勤ルートにこんなカフェがっ!ランチパスポートの魅力はお得なランチだけじゃない。 - いずれも。

「奈良にうまいものなし」とか言われてるし、こういうランチパスポートみたいな文化ってなかなか奈良にはやってこないもんなぁ。

こんなことを書いたときに「奈良にうまいものなし」って一体、誰が言い出したんだ?と気になってちょっと調べてみた。


奈良にうまいものなし?志賀直哉の随筆『奈良』を読んで (by 奈良に住んでみました)

この文章は、1938年(昭和13年)に発表された随筆『奈良』からのもの。わずか4ページほどの短い文章で、奈良県観光課が発行した雑誌に寄稿したものです。県から依頼された文章に、奈良を腐すようなことを書いてしまうのもすごいですが、それが80年も経ってまだ引用されているのですから、さすが文豪ですね(笑)(奈良に住んでみました)

 ほほー、なるほど。80年ぐらい前に書かれたモノがいまだに引用され続けてるとは。ここでも書かれてるように、県から依頼された文章に奈良をディスった表現を使ったことがかなりインパクトがあったんだろうな。

実は奈良をディスってるわけでもないみたい。 

読んでみると食ひものはうまい物のない所だ」と冒頭で言い放ってから、際立つものはないけれど、良いものはあるよというニュアンスで書かれている感じなので、これは現代なら結構はてブで炎上しそうな書き方だなという気がする。あの時代にはてブなんか狙ってるはずはないけれど、志賀直哉という人は食いつきを狙って、わざと逆説的な表現を冒頭に持ってきたんだろう。

生涯に28回も引っ越しを繰り返したことで知られる方ですから、「三人の子供が六人になり、下の三人にとっては奈良は生まれ故郷となったわけである。」というほど長きにわたって同じ土地にとどまったのは異例で、様々な文章から奈良の土地への深い愛着が感じられます。(奈良に住んでみました)

28回も引っ越しをした人が13年も奈良に住んでたことからもわかるし、実際に奈良を賞賛するような文章もいくつも残されてるみたい。だから、当人にしてみれば、狙って書いたとはいえ、奈良をディスるネタとして自分の文章が生き続けるのは心外かもしれないなぁ。

 

しかし、当時文章を受け取った県の職員の人はどう感じたんだろう?観光課として観光を推進したいのに、いきなり「うまい物のない所だ」とか書かれてよくそれでOKしたよなぁ。他でいろいろ賞賛はしていても、けっきょくその部分だけがひとり歩きしていまだに残ってるんだしね。

 

ほんのちょっと気なったことだったけど、珍しく奈良についていろいろ考えると同時に、こうしてブログを書いている身としては人の印象に残る文章とは?みたいなことも考えされられてしまって収穫ありだったな。ふふふ。