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いずれも。

あれもこれも、いずれも必然。

イライラしてるのは性格のせいだと決めつけず、刺さったピンを探せる人になりたい。

人生観 仕事観 書評・読書・Kindle

ボクはめったにイライラしない。

ガシャン!とまた荒っぽく受話器をおく音がした。視線の端に隣のデスクの人が荒っぽく引き出しを開け閉めしたり、マウスを何回も机に打ち付けたりしているのが見えた。今日もなかなか激しくイラついてるなぁ。電話の相手は誰だろうと想像してみる。

はっきりいって、ボクはめったにイライラしない性分だ。そのせいで昔、上司にずいぶん叱責された記憶がある。

たとえば、明らかに誰かの対応がマズくて自分の仕事がうまくいかないとことがあったとする。そんなときは、自分の苛立ちをストレートにぶつけて、無理やりにでも人を動かし、仕事を前に進めてみせろ!と上司は言った。「すみません。そのぶつける苛立ちがなかなか湧いてこないんです」ボクがそんな気の抜けたことを言うと、上司は苛立ちながら「それは仕事に真剣に取り組んでへんからや!」と言い放ち、その後は説教モードに突入してしまう・・・ということが何度もあった。

まぁ、そりゃバカにしてるようにも感じるし、上司が苛立つのもアタリマエだなぁと今は思う。余計なことは言わずに「わかりました」と言っておけばいいし、上司が言うやり方がムリそうなら、違うやり方でいいから、早く結果を出す努力をすればいい。プレッシャーで人を動かすのがスキじゃないから、ちょっとした反抗心もあったんだろうな。

そんなイライラスイッチをどっかに置き忘れてきたようなボクだから、ちょっとしたことでイラついて受話器をガシャンとおくような人の気持ちは、なんとなくは想像できるけど、本当の意味ではわからないんだよなぁ。

性格のせいじゃないかもしれない。

幸福論   あなたを幸せにする93のストーリー

幸福論 あなたを幸せにする93のストーリー

たとえば今、あなたの目の前で赤ちゃんがわんわん泣いているとします。いくらあやしてもちっとも泣きやみません。おそらくあなたは、「この子はこういう性格なんだ」「むずかしい子なんだな」などと思うでしょう。(中略)ところがそのうち、産着をとめたピンの先がおなかに刺さっていたことにあなたは気づきます。そう、この子が泣いていたのは性格や遺伝のせいではありませんでした。ピンのせいだったのです。(幸福論 あなたを幸せにする93のストーリー)

たった今、ボクは自分の性格について語った。つまり、隣で仕事をしている彼女がイラついているのは、本人の性格のせいだと決めつけ、まさに「むずかしい人だな」と思い込んでいるというわけだ。

性格や遺伝のせいだと決めつけたなら、そこに改善しろはほとんど無い。そんなことはないと反発する人もいると思うけど、多くの人は自分の性格をそう簡単には変えられない。

今までにもしっかり話を聴いて、相談にのってきたつもりだったけど、もう一度、先入観を捨てて彼女に刺さったピンを探そう。幸い、そのピンがなかなか見つからなかったとしても、ボクはそう簡単にイライラしない性分なんだから。