いずれも。

あれもこれも、いずれも必然。

ロードス島戦記がいかにおもしろいかを語り合いたかった。

ボクの人生に大きな影響を及ぼした作品の1つ「ロードス島戦記」を久々に読み返している。まだライトノベルという言葉がなかった時代に刊行されたものだけど、その先駆け的な存在と言えるだろう。

「ラノベが人生に影響を与えるだって?」と笑われそうだけど、これは大げさな話じゃなく、このロードス島戦記がボクの中にファンタジー脳を作ってくれたからこそ、後に「ロード・オブ・ザ・リング」やら「ハリー・ポッター」といった世界に抵抗感なく浸ることができたに違いない。(ただし、ロード・オブ・ザ・リングの原作「指輪物語」は以前に読みかけて挫折した)

最初にロードス島戦記を読んでいたころは、ボクはまだ女子と手をつないだ経験すらない学生だった。いや、幼なじみの女子がいたから手をつないだことぐらいはあったか?ってそんな細かいことはどうでもいい。とにかく、そのころはロードス島戦記にはまりまくっていて、家でも学校でもひたすら読んでいた記憶がある。

「何読んでるん?」といきなり声をかけられて、反射的に顔を上げたボクは慌てて目をそらした。なんと、声をかけてきたのは同じクラスの女子Aさんだった。これは非モテ街道を爆走していたボクにとって大事件だった。もはや名前も顔も思い出せないぐらいだから、別に気になる存在ではなかったんだろうけど、やたら緊張して「ロードス島戦記」と無愛想に返してしまった記憶がある。

「それ、おもしろいやんなー。私も読んでるねん」と意外すぎる答えが返ってきた。なんだと!これは話したい!ロードス島戦記がいかにおもしろいかを語り合いたい!そして、それをきっかけにあんなことやこんなことや・・・。「うん。まぁ・・・」しかし、ボクの口から絞り出された言葉はそれだけだった。

ボクはロードス島戦記がもっと自分の人生を変えたかもしれない瞬間をあっさりとスルーしてしまった。その後もしばらくは「ロードス島戦記について語りたい!」という思いから、Aさんが気になっていたはずだけど、自分から話しかけるなんてのはありえなかったし、話しかけられたのもそのときだけだった。

しまった。ロードス島戦記について語るはずだったのに脱線しまくって全然関係ない妙に甘酸っぱい感じの思い出を語ってしまって戻れなくなった。まぁ、次はちゃんと書こう。