いずれも。

あれもこれも、いずれも必然。

だから外では結婚指輪をはずさない。

結婚指輪なんかなくしちゃったら、めっちゃ焦るだろうな。そこそこ円満なボクらだって、一気に危うくなるかもしれない。いや、なるだろう。いぬじん (id:inujin)さんのそんな話をほっこりしながら読ませてもらった。

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ボクは結婚指輪をなくしたことはない。でも、遠距離恋愛中にペアリングをなくしたことはあって、そのときはひどく落ち込んだのを覚えてる。なくしてそんなに落ち込むなら、はずさなければいいじゃないかという極めてシンプルなアドバイスがとんできそうだが、あの時はどうしても外さなきゃいけなかったのだ。

結婚も見据えてボクは彼女(今は奥さん)の両親に挨拶に行くことにした。遠距離だし、年の差だし、きっかけはネットだし、加えて低身長非イケメンという悪条件が揃いに揃ったボクは彼女の両親にとって排除すべき敵でしかなく、心証は最悪だった。それでも会いに行かなければものごとが前に進む可能性はゼロだ、と自分を奮い立たせてボクは奈良から千葉へ向かった。いつもなら、彼女に会いにいく行程は心浮き立つものだったけれど、心は重く足取りも重くいろいろ考えすぎてほとんど眠れないまま、夜行バスの旅を終えることになった。

いざ両親に会いに行こうとなったとき、ボクは右手にしていた指輪が気になった。「まだ交際を認めたわけでもないのに、チャラチャラと指輪なんぞしやがってー!」と相手を怒らせる材料になりはしないだろうかと。あとになって、そんな指輪ひとつ外したところで何ら状況は好転するはずもない現実に直面するのだが、そのときのボクは当社比1.5倍ぐらいデリケートになっていたのだった。

そんなわけで、両親に会う前にボクは指輪を外してズボンのポケットに入れた。このとき、サイフと同じポケットに入れていなければと今も悔やまれる。彼女の両親との闘いが終わり・・・というか、マトモに相手にすらされなかったので、不戦敗状態だったのだけれど、とりあえず事が終わったことにほっとしてボクらは食事をとることにした。激しく疲労していたし、あまりよく覚えてないけれどけっこう騒がしい店だったような気がする。だから、会計の時取り出したサイフと共に指輪が飛び出して床に転がったことに気づかなかったのだ。確認はできてないけど、あのときなくしたに違いない。

だからボクは外で結婚指輪をはずさない。どんなにどストライクな女子を目の前にして独身貴族を演じたくなってもだ。いや、演じたくならないけどさ。